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実家の片付け(11)~残されていたもの [農家実家の片付け]

(1)車庫にあったもの

車庫の1階部分には、父親のものが残されていて、捨てにくい金属のものや大きなものが多くありました。自治体ではゴミ収集しない、車のオイルやハンダの薬品などもありました。
また、捨てずに残したものの中には、タイヤ交換のための大きな油圧ジャッキもあります。
車やトラクタなどのタイヤ交換、オイルの交換、機械部品のハンダ付けなどを自分でやっていたからこそ、残っていたものでした。

私の暮らしの中では、車のタイヤ交換はガソリンスタンドかディラーさんでやってもらう作業と思っていますが、田舎では自分でやるのか当たり前だったのでしょう。
広い車庫があるからでもありますが、お金がかかるということもありそうです。
ものが沢山あるのは、なんでも自分でやっていたからこそなのでしょう。


空き缶に沢山のネジやクギがつまったものが何個もありました。
実際に集めておいたネジやクギを使ったことはあまりなかったのではないかと思います。
使えるもの、使うかもしれないもの、と考えて沢山残しておいたのでしょう。
大量に残されている板や木も同じ理由でしょうが、明らかに集めることが目的になって、使うことを全く考えていなかったと思います。
父親は「もったいない」が染みついた世代ですから、手に入れたらそのまま持っていることが大事にしていることと思っていたようです。

モノを使わないことの方が「もったいない」のですが。


そして、単にモノの管理ができていなかっただけかもしれないとも思っています。
それを特に感じたのは、1階の天井近くの棚に残されていた、沢山の古い手紙やハガキ、タオルの入った木箱を見つけたときです。
(その一部の書き損じ年賀状、昭和26年。実に68年前...)
old_newyearcard.JPG

年代から言って父親が10代後半頃の出稼ぎに行っていた先での郵便物です。
一緒にあったタオルもその出稼ぎ先の会社のものでした。
恐らく、現在の家に引っ越す前に蔵にしまっていたものを、そのまま持ってきてここにしまっておいたのでしょう。
そしてしまったことを忘れて、何十年もここにあったのでしょう。


父親は沢山モノがあれば安心、という考えしか持てなかったのだと思います。
体が衰えたら、モノは沢山ある方が大変です。
片付けやモノの管理が上手な母と暮らしてきた為に、なおさら片付けは自分がしなければならないこととして考えられないのでしょう。
この年代の男性あるあるなのかもしれません(-_-;

これらの大量のモノの処分は、自分では全く行わないまま施設に入ってしまいました。
子どもである自分たちが行うしかありません。
幸いなことに、近所の知り合いの方が気にして、敷地の除草剤撒きや木材の処分など手伝ってくれています。ありがたいことです。

先のみえない片付け作業はまだまだ続きますが、続けていればいつかは終わるはずです。
腐らずやって行こうと思います。


(2)裏口の片付け

車庫の片付けのあと、家の裏口の片付けに着手しました。
これは一人で、ゴミ袋を持って、手袋とマスクをしてどんどん放り込んで行きました。

ゴミ分別について確認した後だったので、地元のゴミ処理施設へ持ち込むつもりで、燃えるゴミ、燃やさないゴミに分けて進めました。
古いゲタ箱が置いてあったのですが、その中のものもすべて出しました。
古い靴、長靴、農作業用の地下足袋、ゴム長、種袋、古い傘、古いネズミ取、菅笠、豆炭用の着火鍋、いくつもの雨具、エプロンなどなど。
ほぼすべてが廃棄するものでした。
ゲタ箱も粗大ごみに出したのは前述のとおり。


そんなものの中に、時折新品が混じっているのが気になりました。
商品タグがついたままの、女性用サンダルと男性用サンダル、袋に入ったままの新品の豆炭用の着火鍋。
古いものを沢山とっておくくせに、新品のものが使わないまましまってある。
多分これも「もったいない」からなんだろうな。

古くなったけど、まだ使えるから使えるうちは古いものを使おう、新しいのを使うのは「もったいない」から。
という母の考えが見えるようでした。


粗大ごみは5個まで申し込めるので、ゲタ箱と車庫にあったマットレスの他3個は洋間にあったソファセットを出しました。(前述のとおり)
もう使う予定の人はいないので、冬が来る前に大物は廃棄してしまいたかったから。
そう、雪国は冬は粗大ごみ収集はなくなるのです。


(3)片付け雑感

車庫の片付けが随分進んだことと、自分には不要なモノばかりに見えた裏口の片付けが済んで、気分的には随分すっきりしました。
目標にしていたスケカナ出発までに終わったことも良かった。
(2019.11.18追記 片付け後の車庫)
syako_after.JPG

あとは寒くなるばかりなので、家の中のこまごました片付けを進めようかなと思っています。
天気次第で大物の作業小屋の片付けに着手するかもしれないですが。

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