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小説読んでます [今日のつぶやき(books)]

読んだ本レビューの続き。

小川洋子さん「博士の愛した数式」

博士の愛した数式 (新潮文庫)90分しか記憶の持たない博士と家政婦さんとのお話。
家政婦の息子さんルートくんと博士の交流が泣けます。
「小学生の子供がいるなら早く帰ってご飯を作ってあげなさい」と言う博士の価値観のあたたかさ。
1975年で止まっている博士の記憶、江夏がピッチャーでないことを知った博士の悲しみ。
誰もが持っているであろう壊してほしくない、かけがえのない記憶の象徴のように思えました。
読後何日かしても、ふと物語のエピソードが浮かんできてじーんと来るお話でした。
映画化されていたのは知っていたので、博士は寺尾聡さんになっていたのですが、なぜか家政婦さんは深浦加奈子さんになって頭の中で動いていました。
直前に見た「SP」のDVDの看護師長さんが焼きついていたからかも知れない。
また読み返してみたいと思います。
そして作者の他の本も読んでみたいと思っています。


石田衣良さん「リバース」

REVERSE リバースどんな作家さんなんだろうなと思って手に取った本。東京の描写が美しい。
二人が実際に会うあたりはなかなかスリリングで読ませます。
ハッピーエンドなとこはよかったけど、しょぼくれた自分にはあまりあわない作家さんかも。




北村薫さん「夜の蝉」

夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)女子大生と落語家さんコンビの謎解きミステリ。
ミステリと言っても大きな事件がおきるわけでないけれど、なかなか読ませてくれます。
女子大生がすごく勉強家というか趣味が高尚というか(語彙が少ないのでこのような表現しかできません)、む、難しい!と思って読んでいました。
覆面作家さんなんですね。
高村薫さんと名前が似てるのでちょっと前までごっちゃになってました(←素人)。
こうゆうお話を書く作家さんなのかと理解できました。


ミステリ作家さんなら、独身時代にはまっていた宮部みゆきさんがダントツ好きです。
「龍は眠る」を4~5回は読んだと思います。
あまり幸せじゃない境遇でも正義感が強くてちょっとさびしげな直也の姿が心に残ります。
出産後はほとんど読んでいなかったので、また買って読んみようかな。
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