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『アフリカ 苦悩する大地』読みました [今日のつぶやき(books)]

W杯もいよいよ準決勝!しかし、時間的に見るのはあきらめています。

南アフリカは治安の心配がされていたけれど、現時点ではそんなに大変なところではなさそうな印象を持っています。
もちろん、日本ほどの治安の良さがあるとも思っていませんが。
あちこちのサイトで、スポーツライターさんなんかが南アの印象を書いているのを読んでも、時間通りにことは進まないけど、人はあったかいし、自然もキレイというイメージ。

アフリカ大陸(特にサハラ砂漠以南)の多くの国々が、まだまだ圧政による貧困、終らない紛争や暴力、蔓延する伝染病によって苦しい生活を強いられているのは、この本を読むとよくわかります。
アフリカ 苦悩する大陸西欧諸国からの援助をフトコロに入れてしまう為政者、銃をちらつかせワイロを強要する警察官、反政府軍という強盗団。
国民を食い物にする政府の様子は、スターリンやポルポトなどの共産主義の独裁者の姿にかさなって見える。
病気や犯罪、紛争で人の命が軽い世界。
自分の暮らしからは想像もできない世界だけれど、江戸時代の日本だって考えみれば切りすてご免で、庶民の命は軽かっただろうし、今なら治る病気も不治の病だったのだから、アフリカの悩める国々だってこれから変わっていくことは出来るのだろう。
筆者の希望を私も信じたいと思った。

まだまだ道は途上だけれど、今回の南アフリカでのサッカーワールドカップの成功を見て、他の国々も発展していって欲しいなと思っています。
ワールドカップを見た子供たちが理想を持って育っていって、その中から優れた指導者が現れて。。。なんて夢物語かもしれないけれど、きっと南アフリカでのワールドカップは一つの節目になってくれるんじゃないかな。

遠い遠いアフリカ大陸だけれど、お金と時間との都合がいつかついたなら行ってみたい場所です。
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