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『東京百景』又吉直樹著 読みました [今日のつぶやき(books)]

(ものすごく久しぶりのbookレビュー記事。 検索したらほぼ10年前!のミャンマー関連本読んだのが最後だった。)

東京散歩、文房具屋めぐりの後、新幹線の中で読み始めたこの本。

東京百景 (角川文庫)

東京百景 (角川文庫)

  • 作者: 又吉 直樹
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/06/12
  • メディア: Kindle版


読み終わった次男から借りてきました。
以前に「火花」と「劇場」を読んでいましたが、エッセイは初です。

火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

  • 作者: 又吉直樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/02/10
  • メディア: Kindle版



劇場(新潮文庫)

劇場(新潮文庫)

  • 作者: 又吉直樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: Kindle版


(AmazonはKindle版しかリンクがありませんでした)

「火花」は芸人が芥川賞受賞!と話題になったずいぶん後で読み、面白かったので「劇場」を読みました。
東京で夢をかなえようとする若者の痛いほどの情熱、焦り、つらさ、やるせなさ、むごさが描かれていて、又吉ってすごい!と思っていたのでした。
お笑い芸人の域をとっくに超えて、様々に活動してますね。

本題のこちらの本は単行本として出版されていたものの文庫化版。
又吉氏が東京の各地で感じたこと見た光景を百編書いています。

丁度、東京をあちこち歩いた後に三鷹、高円寺を訪れ、おまけに又吉氏が心酔する太宰治の展示を見たこともあり、すいすいと読めました。

東京の恐ろしいほどの人の多さ、ショッピング街の圧倒的なモノや種類の多さ豊かさ華やかさ。
あー、すごいなあとただただ圧倒された気持ち、東京で働き始めた若い頃の自分やコロナのせいもあり、浪人生活がうまく行かなかった次男のことも重ねていました。

『火花』に出てくるエピソードと思われる「ルミネtheよしもと」、『劇場』に出てくる彼女のことと思われる「池尻大橋の小さな部屋」、くすっと笑える話、ちょっとしんみりする話、妄想満開な話。
長さもテイストも様々なエッセイ。最後に文庫版の一編が収められています。

地方から東京へ出てきて暮らしたことのある人なら、心に響く何かがあるんじゃないかと思います。
東京出身という人にはどうなのかな。


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