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実家の片づけ~勤続10年報奨の桐箪笥、長持の行方 [農家実家の片付け]

かつての祖父母の寝室に残っていた、古い桐箪笥。
sobo_tansu.JPG

2年前に記事にしています。
 実家の片付け~祖母と母の箪笥

妹は祖母の生前
「製糸工場に10年勤めたら箪笥を貰った。ちゃんと働くといいことあるんだよ。」
と聞いていたそうですが、これがその箪笥のようです。
働き者の明治生まれの祖母らしい話です。

部屋の作り付けの引き出しの中を片付けていたら、それを証明するものが出てきました!
山十製糸 勤続十年表彰状

大正5年12月30日付。1916年 第一次世界大戦のころですね。
106年前ですかあ、、、それにしてはかなりいい保存状態です。

一緒に1円紙幣50銭紙幣もしまってあったのは、もったいなくて使えなかったのかなあ。
今だといくらくらいの感覚なんだろ?
美味しいものでも好きな物でも買えばよかったのに。
祖母の旧姓が書かれてるので、大事に嫁入り道具に忍ばせてきたのでしょう。
「もったいない」と大事にして使えなかったのは、まじめな明治人らしいです。


山十製糸(糸は旧字)株式会社。
今はもう無い会社なのだろうな、とググってみると国立国会図書館サーチというサイトにヒットしました。
 製糸会社「山十組」の創業から破綻まで : 明治~昭和初期・諏訪から発展した製糸業
研究書籍のようですが、会社は諏訪地方にあったのですね。
諏訪は行ったことがない場所なので、いつか訪れてみたいと思いましたが、祖母が働いていた場所ということを知ると、その思いが強くなります。

他にも祖父の姉妹や親戚が製糸工場で撮った集合写真が何枚もしまわれていました。
多分処分することになるのでしょうが、せっかく100年後も保存してあったのだからいずれ記事にしようと思います。

そんな祖母の思い入れのある桐箪笥、106年前のものですがまだまだ使うことは出来ます。
ただ背板がかなり割れていて補修が必要ですし、金具も錆が出ています。

私はもう一つの桐箪笥をリメイクして使っているし、
 実家の片づけ~祖母の桐箪笥リメイク
 実家の片づけ~祖母の桐箪笥リメイクその2
妹は母の桐箪笥を使っています。
 妹の桐箪笥リメイク
姉は「何もいらない」と言ってるので、この箪笥は使い手がいません。
片づけ始めてから2年、どうしようか迷っていましたが手放すことにしました。

ジモティーで無料で出品して、自分でリメイクしますと言う方が引き取って行きました。
無垢の家具のいいところは削ればDIYで加工できるところですね。
使ってもらえるのはありがたいなと思います。



同じタイミングでこちらもジモティーに出品しました。
秋に掃除した洋室に置いてあったのですが、3年経って手放してもいいなと思えたからです。
youma01.jpg

祖母のおそらく嫁入り道具、桐の長持。
かなり大きいですが、なんといっても桐なので軽くて通気性も良さそう。

見つけた時のことを3年前に記事にしています。
 実家の片付け(3)~ここにもあったのか
  (1)盲点だった車庫の2階
 実家の片付け(9)~車庫の不用品廃棄

こちらは若いご夫婦が「小屋でスノボウェア収納に使う」と言って引き取って行きました。


3年間行く末に悩んだ古いものが、無事に使って下さる方のところに渡ってほっとしています。
106年前の表彰状は、少しは史料的価値があるのだろうか?
こちらはまだ処分保留としておきます。

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