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『超ミニマル主義』四角大輔著、『その本は』又吉直樹、ヨシタケシンスケ共著 [今日のつぶやき(books)]

久しぶりに本の感想。図書館で一緒に借りた2冊。
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Kindle版しかなかったですが、Amazonのリンクも貼っておきます。

超ミニマル主義

超ミニマル主義

  • 作者: 四角 大輔
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2022/09/14
  • メディア: Kindle版


 衣類やPC、スマホを軽くする=ミニマルにすることで、生産性を上げ、自分の趣味の時間を作ろう、という趣旨のビジネス書なのだと思います。
すご腕の元音楽プロデューサーの著書。

どこかの書評で読んだのか、だれかのおすすめ本だったのか、図書館に予約して何か月もたってから借りれたので、どうして借りようと思ったのかすっかり忘れてしまいました。
印象的だった内容を抜粋します。


  たった一人に届けるモノづくりの技術

  知名度が上がると多くのファンができる。するとアーティストは「ファン(みんな)のための歌」や売れる曲」を書こうとする。
  一見正しそうだが、「万人受けを狙った商品=曲」は。結局は「誰の心にも届かなくなる」から不思議だ。

  「誰か一人のためにつくったもの」は同時に「多くの人の心を震わせる」。
  それはきっと、本来、個人的なものである歌を、不特定多数に向けようとした途端、熱量や気持ちが分散してしまうから。

  (プレゼンについて、著者の持論)
  人間は「1対30」や「1対100」ではなく、「1対1」でこそ本当の力を発揮できる生き物である。

  「考え方を変える→思考と行動パターンを変える→それを習慣化する→未来を変える」
  「考え方は一瞬。習慣は3週間。性格は一生」



従来の考え方を変えることは一瞬でもできるけれど、行動を変えなくてはならない。
行動を習慣化するには3週間必要。考え方を変え、行動を習慣化することで性格を変えることができる。性格を変えることで人生さえも変えられる、
ということのようです。

著者のように望む未来を手に入れるには、当たり前ですが沢山の努力が必要でしょう。
でもその行動をつらい努力ではなく、希望のためのものと捉えられることが大事なんだろうな。



その本は

その本は

  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2022/10/26
  • メディア: Kindle版


こちらは予約本を受け取りに行った時、返却された本の中にあって一緒に借りたもの。
王様の命を受けて、又吉氏とヨシタケ氏が世界中の物語を探してきた、という設定。
その本は、で始まる沢山のストーリー。荒唐無稽、ナンセンス、笑い話、?な話などが100話。
好きな話は以下2つ。

「その本は、誰も死なない。」又吉直樹
絵本作家になりたかった少年と少女の話、とても又吉氏らしい話で好きです。

「その本は、ぼくの頭めがけて飛んできた。」ヨシタケシンスケ
戦争に行ったお父さんと同じ部隊で戦った人が書いた物語が、ぼくのところに届いた話。
父が息子に届けたかった話を人に伝えた、その人がその話を本に書いたことで、偶然にも息子が読み、届けたかった相手に届いた。
その奇跡を喜ぶとともに、「たくさんの届かなかった物語」があった(ある)ことに思いをはせるところがいい。


「たった一人の為に書かれた本」と言うのは、丁度直前に読んだ「超ミニマル主義」の四角氏の持論にも通じる。
全くジャンルが違う本にもかかわらず、根本にある考え方が同じではっとさせられました。

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