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越後七浦シーサイドライン 廃徒歩道探検(2・終) [カメラ散歩~探検編]

探検と言っては怒られそうなほんの15分ほどの散策だったけれど、行ってきました。
角田浜から南下するルートです。
まあ天候が良かったからすぐでしたが、冬場など絶対行けない場所ではあります。

角田浜の駐車場からすぐ、角田岬灯台のすぐ下にトンネル入り口はあります。
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現在も観光用歩道になっているので、小さい子供連れの親子も何組が見かけました。
岩を穿って掘ったトンネル。
入口もコンクリートで仕上げされたりしていなくて、80年前に掘ったそのままのようです。
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手堀感満載なトンネル壁。
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抜けると「判官舟隠し」の海食洞がありますが、そこは目的ではないので写真無し。
出口に少しだけ柵があります。荒天でも見ることだけはできるようにするためなのか?
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以前来た時には大きく通行止め看板が立ちふさがっていましたが、波で壊れたのでしょうか?
これだけでした。
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道はかなり快適です。
行く手の岩場には釣り人さんもいます。
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しかし、大きく亀裂が入った箇所もあり、
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見上げれば落石しそうな岩壁があり、
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足元はすぐ白波が踊っています。荒天時に来たら波にさらわれない確証はありません。
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行く手には雷岩が見えたり、
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隠れたり、
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とつづれに道は続きます。高低差がほぼない、平坦な道なので快適に歩けます。
かつて標識があったと思われる杭。おそらく日蓮聖人が流れ着いた場所ではないかと。
雷岩も近くなってきました。
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と、道の崩落個所に到着。
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遠目に見ていた通り、なかなかの破壊具合です。
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ここのどこにどう歩道があったのか、想像するのも難しい。
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ここからは引き返した時の写真。
大きく岩を穿って道を作った様子がわかります。
昭和初期なら火薬で発破していったのかなあ、ドリルか何かで破壊していったのかなあ。。。
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綴れ折りの歩道の様子。
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さて、あっさり探検?が終わったので、また国道を歩いてみました。
上からも釣り人さんが見えます。
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波が穏やかなら釣りにはいい岩場なのかも。

80年前はこの徒歩道以外には、山を越えるルートか船しか行き来ができなかったであろう2つの集落。
トンネルの始まりの場所と角田浜の集落とは少し距離があるので、2つの集落間は歩いて1時間はかかっただろうなあ。

夏でも海が荒れれば通れなかっただろうし、晩秋~冬~春先は海が穏やかな日もなかなかないので、往来は難しかったのでは。
でも、波の穏やかな日には荷物を持ってせっせと歩いて行き来したのかも。
波にさらわれた人もいたのではないだろうか。。。
そんなことを考えながら眺める海は、ちょっと切ない気分でした。
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越後七浦シーサイドライン 廃徒歩道探検(1) [カメラ散歩~探検編]

「探検」というほどのものではないですが、よく通る道に知られざる道があったということでちょっとカメラ片手に散策してきました。

こちら↓のブログwebサイトによると、
http://d-road.sytes.net/r.php/road/seasidewalk/1
越後七浦シーサイドライン(国道402号)の角田浜~五ケ浜の間に、かつて徒歩道がありそれは昭和11年5月に完成したものだと言う。

80年前の人が作って通っていた道。
そう考えると歩いてみたくなり、おだやかな天気の日に出かけてみました。
GoogleMapの国道を歩く場合の地図です。
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畳ヶ浦トンネル脇のから出発。
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かつては観光用歩道として使われていたようですが、海食が激しく歩道はありません。
でも海辺まで降りてみました。(※以上は自己責任で)

もはや道はなく、ゴミが散乱する岩場となっています。なんとかくぐり岩までたどり着きました。
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くぐってちょっと先まで行ってみて振り返った様子。
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この先はちょっと通れそうにありませんでした。
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国道に戻って、畳ヶ浦トンネルを角田方面へ抜けたところ。
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恐らく、昔はここに遊歩道への階段があって、降りて「俵岩」を見ることができたのでしょう。
今は降りる道さえありません。
国道から見える遊歩道の名残。俵岩はどんな岩なのかちょっと気になります。
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畳ヶ浦トンネルから小浜トンネルのまでの間にもかつては徒歩道があったのでしょうが、海食がひどかったのか、今はその片鱗さえ見つけることができません。
コンクリートで護岸され、海のゴミが散乱しています。(見てうれしいものではないので写真もありません)
そうは言ってもここはシーサイドラインきっての景勝地。
立岩と雷岩の海食洞が美しく見えてきます。
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車で通ると気が付かないですが、白丸のところに旧徒歩道の手堀(!)トンネルの入り口が見えます。国道の小浜トンネルに並走しているようです。

ここは立ち入り禁止などではなく、大きな石がごろごろする足場の悪い岩場を抜けていきます。
入口がありました!
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何年も通っていたシーサイドラインですが、こんなところがあったとは知りませんでした。
手堀りらしいむき出しの岩盤の坑内。ちゃんと向うの出口も見えているので入ってみることに。
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少し入って振り返ってみました。立岩が正面に見えます。
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途中まっくらで多少パニクりましたが、スマホの電灯をつけてそろりそろりと歩いて出口まで。
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国道の盛土が出口に立ちふさがっています。
出てから振り返ってみるとこんな。忘れ去られたような旧トンネルです。
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左には海食洞の小さな浜。ちょっと泳いでみたくなりますねぇ。
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国道側のトンネル出口にある「雷岩」の標識。
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国道からは入らないようにロープが張られていました。(これは帰り道で撮影)
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トンネルを抜けてからは国道には戻らず、ゴミの散乱する石だらけの浜を歩きました。
雷岩側を振り返った見た様子。
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下の方にはどこに通じるのでもない階段だけが残っているのが気になります。

シーサイドラインそのものは昭和49年に完成した有料道路で、平成4年に無料化されています。
開通当時は観光用に作られたと思われますから、雷岩を上る遊歩道があったのかもしれません。
今ほどには岩も削られてはいなかったでしょうし。
昭和11年に作られた徒歩道の名残なのか、ナゾです。。。
昔は砂浜があったようですが、今は石ころだけの浜。
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歩きにくかった(-_-;
この浜の国道脇にある標識。(別の日に撮影)
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「←立岩・浦浜海水浴場、→角田浜海水浴場」
角田浜も浦浜も今も現役海水浴場ですが、立岩も!?
立岩のあたりも昔は海水浴場だったんでしょうかねぇ。

旧徒歩道の名残が少し。
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その先には立ち入り禁止のトンネル。完全に崩れ落ちています。
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参考にしたwebマスターさんは、ここを抜けて崩れ落ちた旧徒歩道を進んだようですが、私にはちょっと無理でした(^^;

トンネルの左側の岩場を回ってみた様子。
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コンクリートが激しく崩れ落ちて、危険な感じ。
さらに先はもっと海に浸食されてる旧徒歩道が見えます。
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崩れ落ちている先は歩けそうに見えるので、今度は角田浜側から歩いてみたいなあ。

さて、ここからは国道の歩道に戻って上から観察。
旧徒歩道の痕跡もありませんが、かつてはここにもあったのでしょう。
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見下ろすと足がすくむくらいの高さです。
徒歩道はこの辺はしっかりしてそう。
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途中人がいる、と思ったら日蓮聖人像でした。ちょっと拝んでさらに歩く。
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角田岬灯台が見えてきました。
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真下には旧徒歩道も続いています。
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魚見橋の標識と灯台。
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この下の道は現役の遊歩道です。旧徒歩道をそのまま遊歩道にしたのでしょう。
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昨年も通りましたが途中で「通行止め」標識があり引き返した記憶があります。

ひとまずこの日はここまでとしました。
また別の日に角田浜側から歩いて、行けるところまで行ってみたいと思っています。

80年前は、おそらく船か山を抜ける峠道を通ってしか、行き来できなかった五ケ浜と角田浜。
海沿いを歩いて行けるように道を作ったのでしょう。
天気のいい日には素晴らしい景観を望める道だったでしょうが、冬場や悪天候では通ることもままならなかったでしょう。
それでも小一時間(もっとかな?)でお互いの村に行けるようになって、便利になったんだろうなと想像しています。
そんな昔の人の生活に思い巡らせながら歩く道は、なかなか面白いです。

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