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「ペンギンのABC」ペンギン基金 [今日のつぶやき(books)]

なんだか仕事でやる気がなくなるような出来事ばかり続き、それに対して大人げなくイライラした怒りっぽい態度しかとれない自分にも嫌気がさし、なんか気分転換できそうな本はないかと図書館で借りてみた本。

ペンギンのABC
ペンギンが大好きな坂崎千春さんのイラストも愛らしく、ペンギンをこよなく愛する写真家さんや、ピアニストさん、研究者さんなどが綴るペンギン賛歌。
なんだか、ちょっと気持ちを変えることができたページがいくつか。

<J ペンギンジャンパー>
 リトルペンギンがセーターを着ている写真。
 タンカー事故などで重油の被害に遭うペンギンの保護目的らしいですが、セーターを着ているペンギンがなんとも愛らしい。

<U ウシュアイア>
 「The end of the world」(世界の果て)と呼ばれるアルゼンチンの最南端の街の写真。
 ここから南極へペンギンに会いに船出してゆくのだそうです。
 夏でも寒い、最果ての地。それでも人々は日々働き、暮らしているんだろうな。
 遠い遠いはるかな町に住む人たちの暮らしや、寒い寒い南極へペンギンに会いに行くために激しい船酔いにもめげず旅立って行く写真家の情熱に、思いを馳せてしまいました。

<V ボランティアポイント>
 遠い遠い南米沖、フォークランド諸島のある岬の海辺の写真。
 青い空、青い海、白い波、白い砂浜の穏やかな日差しの下を散歩するペンギン。
 こんな場所で穏やかに暮らしているのなら、人間もペンギンも幸せなんじゃないだろうか。

それと、映画「オーシャンズ」で見たフカヒレ漁のむごい映像にも感じた人間の欲深さを感じる話も。

<O オオウミガラス>
 1844年に絶滅してしまったこの鳥を「ペンギン」と呼んでいたのだそう。
 絶滅してしまったのは、好奇心旺盛で狩に来た人間にも近寄ってくるような鳥で、卵も肉もおいしく羽も役立ったから、あっと言う間に乱獲され、そして今度は珍しさから捕獲されるようになったためだとか。
 欲深さの罪をしみじみと感じてしまいます。

 便利さと快適を追求しすぎる今の自分の暮らしが、無くなっていく種の遠因なのだと思うと、なんとか少しでも変えていかかくてはと思います。
 そうは言っても出来ることはほんの少しでしかないのだけど。

企業は利益を追求するための組織なんだし、それがあって自分は給料をもらっているのだけれど、なんだかむなしい気がするのは、単なる現実逃避なのかもしれません。
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