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実家の片付け~毛糸玉に見る思い [農家実家の片付け]

4月中旬から新型コロナウィルスによる活動自粛で、人混みを避けて自宅に居るよう要請されています。
だれもいない実家に車で移動し、一人で片づけするのは大丈夫だろうという自己判断の元、自粛期間中もぼちぼち進めています。

作業小屋片づけの傍ら、自宅2階の押し入れには一体何が入っているのか?と、ひっくり返していて見つけたもの。
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ダンボール箱に入った毛糸玉です。
多分、普通はなんてことない毛糸玉が出て来たと思うでしょう。
私はしみじみと衣類を取り巻く時代の変化を思ってしまいました。

これは機械編み用の細い毛糸で、恐らく一度編んだセーターの糸をほどいて、蒸気で伸ばして、糸枷にして、さらに糸巻き器で毛糸玉にしたものだと思います。
毛糸がかなり細くなってしまっていること、少しちぢれが残っていることからの想像ですが、相当な手間がかかっているわけです。

毛糸が貴重だった自分の子供のころと、手の届く値段でカシミアのニットも気軽に手に入る今と、随分と隔たってしまったんだなあと、この毛糸玉を見てしばし考え込んでいました。
ファストファションから随分遠い、この毛糸玉です。



今でも手編みなら同じようにされてる方もいらっしゃるかと思いますが、編み機でニットを編んでる方は少数派なので、ここまで再利用はしないのではないでしょうか。
母は手編みでも機械編みでも冬になるとセーターを編んでいました。
私が余り毛糸で膝かけを編み始めたのですが、途中で挫折して母に仕上げて貰ったこともありました。


自分が子供の頃(40~30年前)は、母は編み機で自分や我々子供のセーターやカーディガンを編んでいました。
編み機もシンプルなメリヤス編みだけのものと模様編みもできるものを持っていました。
片づけをしていると母の編んだニットがいろいろ出て来て、特に母が良く着ていたものとか懐かしくなります。
そんなニットを少し載せておきます。

余り毛糸を組み合わせて編んだもの。
「一回編んだ毛糸はほどくとやせて短くなるから、毛糸を足さないと1着編めない」と言っていたのを思い出します。
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わりと新しいニット。母が編んだものなのか、今となっては分からないですが。
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編み物は根気も体力も要ります。
いつごろからか編み機もしまい込まれていました。
市販ニットの値段を考えたら、編み物の楽しさより体力の無さや手間の多さが上回ってしまったのでしょう。
出て来た編み機を見て、またも時代を感じてしまいました。
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