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実家の片付け~鏡台にみる時代とプロダクト [農家実家の片付け]

なんか大げさなタイトルつけちゃいましたけど、祖母と母の鏡台を見て思うことを綴ります。

こちらは祖母の鏡台。
祖母は20年前に亡くなりましたが、まだ実家に置いてあります。
kyoudai_gm1.JPG

そして、母の鏡台。去年処分する前に撮った写真。
kyoudai_m.JPG

鏡台というのは、女性には日々自分を写し化粧するためのものなので、ちょっと思いがこもっていそうですね。
自分はと言うと、そもそも家具としての鏡台(ドレッサー)は持っていませんので、なんというか3世代で時代を反映してるもののような気がします。


明治42年生まれの祖母の鏡台は、嫁入り道具だったのか、その前か後に買ったものなのか、今となっては不明です。
嫁入り道具と考えれば、恐らく昭和初期なので90年以上昔のものと推測されます。

プラスチックなど一般的でない時代、当然全て木材です。
引き出し前面は多分無垢の化粧板が貼られていて、ちゃんと薄い木で枠貼りもされています。
kyodai_gm2.JPG

引き出しの内側も塗装されていて、品物は特にいいものと言うわけでもないのに、手が込んでるなと思います。
その頃の製品(プロダクト)と言うのは、手作業で効率は悪かったのかもしれないですが、その分しっかり作られているので、古びても良さが出てくるものだと感じます。


母は鏡台は、他の整理たんす、洋タンスと同じテイストだったので嫁入り道具と思われます。
昭和30年代なので、約60年前。
整理たんす、洋タンス、この鏡台とも、扉や引き出しの全面はプリント化粧合板でした。
また、鏡台は三面鏡だったので鏡が重く、2度の地震のせいか、1枚はがれてしまっていました。
この写真でも残念な感じが否めないと思いますが、これは処分するのにそれほど躊躇しませんでした。
(母には悪いですが)


祖母の鏡台は、さすがに古いですがまだ使おうと思えば使える感じです。
この違いは、モノの良し悪しというより、その時代のプロダクトの違いのように感じます。
高度経済成長期は、とにかくどんどん作って売って、捨ててまた新しいものを買う、という時代だったので、それを反映してるのかなと。
昭和初期は、まだまだものは大切に使うのが当然だったでしょうし、人手でこつこつ作っていたのでしょう。

30年違えば世の中随分変わるものです。



処分が惜しいと思う祖母の鏡台も、古道具屋さんの言う通りあまり欲しい人がいるとも思えないですが、どうしようかなあ。。。
もう少し悩むことにします。

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