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片づけ本2冊 [整理整頓と片付け]

最近読んだ片付け本、なるほど~と思うところあったので忘備録的に。
どちらも図書館で借りました


片づかない! どうする我が家、親の家―ミドル世代の暮らし替え整理術

片づかない! どうする我が家、親の家―ミドル世代の暮らし替え整理術

  • 作者: 杉之原 冨士子
  • 出版社/メーカー: クラブハウス
  • 発売日: 2013/09/16
  • メディア: 単行本



自分の家の片付けよりも親世代のことについて、ふむふむと思うことがあった本
以下本からの抜粋です。

P5 無理に捨てて喪失感が残ったり、『本当は捨てたくなかったのに!』という恨みが残ったりしては、何のための片づけなのかわかりません。

『モノを減らしてください。でも、捨てなくてもいいよ』という考え方。
思い出の物、大事なものは屋根裏や物置にあるという状態で、生活の場所には必要なものだけにする。

年を取ると片付けの能力も低下する。
P91 モノがなくなると「思い出ごとなくなってしまうのではないか?」「もう取り返しがつかないのではないか?」という不安感や孤独感を感じてしまう。

シニアの気持ちに寄り添った片づけの方が進めやすいのだなと、なるほどと思いました。。

P106 遺品整理で一番悩むのは「私が捨てる判断をしていいのだろうか? いや、やっぱりとっておこう...」などと一つ一つを考えながら、しわけしなければならないことです。

これは親世代のモノの片付けにつきまとうことだなと思いました。
私も一人で物の処分をしているうちは、これを捨ててしまって、あとでまずいことにならないかな?という不安が、少なからずありました。
妹と「これは捨てでいいよね?」とか「こんなのがあったー」とか言いながら、家のモノを確認していくとすいすい判断が進みます。

これは、実際に実家の片づけに取り掛かる前に読んでおけばよかったなあと、しみじみ思う本でした。



1週間で8割捨てる技術

1週間で8割捨てる技術

  • 作者: 筆子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: 単行本


こちらは、自分の持ち物を減らすための指針になる内容でした。
元は”実家の片付け”で検索してたどりついたブログの中の片付けに関連する内容が書籍化されたものです。

筆子ジャーナル

ブログは記事が沢山あり片づけ以外もありますが、本には片づけに関する内容がまとめられていて読みやすいです。

特に目新しかったのは、モノへの執着の理由を心理学的な観点から分析して、著者のモノ減らしの体験と共に書かれている点です。

P27 もともと人間には、モノを失うのをすごく嫌う(損失回避)気持ちと、いったん何かを所有すると、その品物の評価を理由もなく高くしてしまう心理(授かり効果)があります。

行動経済学の理論から説明していて、なるほどーと思いました。
「モノを捨てられ無い理由」の考察から、捨て方減らし方を説明しているので説得力があります。

ですが、1週間で本当に8割捨てられるか?と言えば難しいだろうなと思います。
他の人はわからないですが、私は無理です(^^;

片づけ本は、本の通りに何かをするというのではなく、書かれている内容で自分に沿う考えや方法を取り入れる、という感じで読んでいます。
なので何冊も借りて(買わないところがミソ(^^;)しまいます。



本には書かれていないのですが、「人はなぜ物を集めたがるのか?」というブログ記事が興味深かった。

収集癖に悩むあなたへ。物を集める理由を知ってコレクションを断捨離する方法

私も沢山持っている物があります。ひとつひとつの大きさは小さいですが、数が多いので使い切れていないなあと感じていました。
買った物
  ・てぬぐい
  ・ポストカード
  ・スタンプ
捨てられ無くて集まったもの
  ・ボタン(処分する洋服から外したもの)
  ・封筒(捨てられ無いきれいな紙から作ったもの)
  ・ポーチ、袋物(もらったり作ったりしたもの)

コレクション的に買っていたのはてぬぐいくらいで、ポストカードは「きれいだから」とか「記念に」と買ったもの増えて行った感じです。
大々的に捨てようとは思わないですが、筆子さんの記事を参考に減らそうかなと思っています。



もう一つブログの記事で、参考になったこと。

今ある物を使い切る具体的な方法。

私は基本、ものを使い切る生活をしている(と思っている)ので、使い切る方法自体は目新しく感じなかったのですが、記事の最後のところ、

物を使い切るのも、断捨離と同じで、自分の暮らしの質をあげるためにやることです。目標達成のみにフォーカスしすぎて、本来の目的がないがしろになると、ストレスがたまります。

の一文にハッとしました。
着なくなった洋服やきれいな紙から何かを作るのを趣味としていましたが、使い切ることが目標になっていすぎたかも?!
と気づいたのです。

もう50歳を過ぎて、終活を見据えたモノを減らした生活を意識しようと思っているので、要らない物は減らし、大事なことにお金をかけて過ごしたいなと思っています。

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実家の片付け(7)~車庫の2階のつづき [農家実家の片付け]

(5)車庫の1階の不用品

車庫の2階にあったのは主に不燃ごみ、粗大ごみに出すような大きなもの。
これをゴミに出すには、当然2階から1階に下ろさなければならないわけです。
大きなものを下すには1階にもそれなりにスペースが必要ですが、1階にも物がごちゃごちゃとあるので、最初に1階の大物を処分することにしました。

そもそも階段の降り口に使っていない冷蔵庫が居座っていましたし、使わないベッドマットレスも置かれていました。
この2つは、処分業者に引き取りの予約をして、処分料を支払う必要があります。
冷蔵庫は私が学生時代に使っていたもので、不要になったのは30年前です(-_-;
今ほど高額でない頃に処分しておけばよかったのに、、、とは思いますが、まあ自分が使っていたものなので、料金も支払いました。
これを動かさない事には2階の物の処分も進まないので、このためにわざわざ実家まで行きました(-_-;

 冷蔵庫(160L以下)    約7,100円
 スプリング入りマットレス 約3,800円

合わせて約10,900円。物を捨てるのはお金がかかります。
それでも捨てなければ片付けは進みません。


(6)捨てるもの(捨て方が難しかったもの)

車庫の2階にあったもののほとんどは、捨て方が分からないのでここに置いたのではないだろうかというものばかりでした。
ストーブ、ファンヒータ、扇風機、屏風、子供ブランコ、滑り台、ベビーベッド、ストーブガード、水槽、などなど。
(東芝がこのロゴだったのはいつまでだったんでしょうね)
haiki2.JPGhaiki3.JPG

自分が使っていた食器棚やタンス、折り畳みテーブル、妹が使っていたこたつもありました。

子どもの頃はごみは田んぼの脇で燃やしていました。田舎のつましい暮らしなので、ごみの処分にお金をかけるのがいやだったのかもしれません。
以前、祖母の鏡台の引き出しに、なんだか分からない金属の部品が入ったままになっていたのに驚きましたが、金属製ごみの処分方法がわからなかったのかもしれないです。

1階の空いたスペースに、これらのものを運び下ろし、あるものは粗大ごみ、あるものは持ち込みごみとして処分しました。
2階からの運び下ろしも、一人でできるものは一人で行いましたが、家族に手伝ってもらったり、妹家族に頼んだり、何回かかかりました。

以下捨てたものと廃棄料金を記しておきます。粗大ごみは一度の申し込みで5個まで収集してくれます

 折り畳み座卓    200円×2
 金属製衣装ケース  200円×2
 ベビーベッド    200円

 古い電子レンジ   200円
 タンス       600円
 ブランコ(2人乗り)  600円
 スピーカー     200円×2

 ファンヒーター   200円
 カーペット4.5畳   200円
 子供用滑り台    200円
 棚(60cm×29cm×120cm) 600円
 こたつ(76cm×76cm)   200円

粗大ごみとして出したのは以上15個で、4,200円。
その後は車に積み込んで、ごみ処理センターに持ち込みました。
ここは重さ10kg毎の処理料を支払います。

 1回目 50kg 300円
 2回目 90kg 540円
 3回目 50kg 300円
 4回目 30kg 180円
 5回目 30kg 180円

合計で1,500円。車に積めればこちらの方がはるかに安いです。

他にもまだ処分すべきものはありますが、父が退院したこともあり、ここまで作業して一旦終わりにしています。
父もさすがに2度目の入院から退院してからは、施設入所を考えるようになったので、無事に入所できたらまた取り掛かる予定です。
車庫の2階だけではなく、家の中の物の処分も進められればいいなと思っています。

(追記2019.10.5 片付け後の車庫の2階)
sagyousyo1.JPGsagyousyo2.JPG

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実家の片付け(6)~車庫の2階 [農家実家の片付け]

(1)物の分別

車庫の2階のものは、父の入院中に妹が来た時に大まかな分別をしました。
また、父が不在であれば、粗大ごみに出すことも気兼ねがいりません。
(前回はちょっとモメてごみに出しました)
車庫の2階にはもう何年も足を踏み入れていなのですから、いちいち了解を得なくても処分できます。
片付け方針、
 ・見えていない物は聞かずに処分する
これの実践です。

妹と分別したのは大まかにこんな感じ
  ①使うもの(タオルと風呂敷)
  ②古道具屋に売れそうなもの(蔵にあった食器、古いレコードプレーヤーなど)
  ③捨てるもの(古いストーブや扇風機、家具など)
分量的には
  ①使うもの    1%
  ②古道具屋待ち  9%
  ③捨てるもの  90%
といったところ。

ともかく、分別が出来ればあとは実作業に取り掛かるだけです。
一人で片付けていると、これは捨ててしまったけれど大丈夫だったのだろうか?という不安がぬぐえないのですが、相談する人がいると不安が減ります。


(2)使うもの

妹がいる間に、①使うもの のさらなる分別をしました。
そもそも使えるものが、アクセスしにくい場所にしまわれていては、使うこともできません。
香典返しなどで貰ったであろう大量のタオルと風呂敷は、箱に入ったまま段ボール箱に入っていました。
この段ボールを家の2階のタオル類を集めて置いていた部屋に移動しました。

タオルはそのままにしましたが、風呂敷は箱を開けて柄を確認して、捨てるものと保存するものに分けました。
風呂敷は実際にはもう使わないので、すべて捨てもよかったのですが、なかなか色々な柄があるのでもったいなくて残しました。
ひょっとして手作り材料にしたりとか欲しいと思う人がいるかもしれないなあと思ったからです。
この仕訳はもう自分の好みだけでした。

まだ何かにつかえる布は、どうも捨てられ無い自分の性分が出てしまいます(^^;
そんなタオルや風呂敷のパッケージには、今は無くなってしまったスーパーのロゴが。
hozon04.JPG
学校帰りに寄り道していた頃を思い出してしまいます。


(3)古道具屋行き

単に古いものであるというだけで値段はつかないと思いますが、もしかしたら必要とする人がいるかもしれないもの。

  祖母の長持(かなり大きい)
  木箱に入った食器(木箱をさらに紐で縛ってあるので、中は未確認)
  古いレコードプレーヤー(もう動かない?単に古いというだけ)
  古いSPレコード(なんと78回転のレコード。どのくらい古いんでしょう?)

これらはこのままにしておいて、家にあるものと合わせて古道具屋さんの出張査定を待とうと思っています。
小学生の頃、このレコードプレーヤーで童謡のEPレコードをかけたり、雑誌の付録の赤いソノシートをかけて聴いたりしたことを思い出します。


(4)捨てるもの(母が捨てずにいたもの)

段ボール箱を開けたら入っていた、姉妹3人のランドセル。姉のは50年前のものです。
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もう一つの段ボールには、やはり姉妹3人の保育園の作品や絵日記、版画などが入っていました。
この家の引っ越しを描いた絵日記。(写真はすべて私のものです。)
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保育園の作品集。
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小学1年の先生との連絡帳。無地ノートにガリ版で印刷してあります!
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これらが捨てずに残していたのは、気持ち的にはものすごくよくわかるので、ここに載せておきます。
懐かしかったけれど、私のものは少し写真に撮って処分しました。
妹はとても版画が上手だったので、その作品のみ持ち帰りました。

時間をかけて片付けができるいいところは、こういうものを目にするときです。
保育園の作品を見ると、保育園の教室やホールの様子がよみがえってきます。
小学1年の時の先生のきれいな字を見ると、穏やかな語り口も思い出します。
物は捨ててしまいましたが、写真をここに載せることでまた思い出すこともできます。



(長くなったので続きは次の記事にて)
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実家の片付け(5)~物置状態の洋間 [農家実家の片付け]

実家が建てられた45年前頃は、日本家屋に一部屋だけ洋間を作るのがよくあったようです。
1階にある物置状態の部屋はその洋間です。

フローリングの床に壁紙、シャンデリアをつけて、ソファセットやオーディオセットを買い足してと、昭和の西洋風というものを体現していた部屋でしたが、2度の地震でいろいろ壊れてしまい、段々と物置状態になっていったようです。
物置なりに、要らない物は処分して季節外のものを収納した方がいい、と思っていました。
実際に片付けだしたのは、やはり母が亡くなってからです。


・残したもの、処分したもの

昔、父が使っていたアマチュア無線の機械やレコードプレーヤーのオーディオセットはもう何年も使っておらず、ホコリがかぶったままになっていました。
使わないから処分したら?と言ってみましたが、使えなくてもこのままにしておく、と譲らないので仕方なくそのままに。

ソファセットも処分しようかと思ったのですが、足腰が衰えた父が居間で使うかもしれないのでひとまず残しました。

それ以外の明らかな不用品は、ざっと見たところ
  ブラウン管TV
  TV台
  壊れたこたつ、
  古いオルガン
  ソファと一緒に買ったガラステーブル
の5つでした。

その他、雑然と置かれていたもののうち、空のダンボールや読まない本などは処分しましたが、ずっと飾られてる額縁やお土産のようなものなどは、やはりそのままにしました。
目に着くところにあるものを勝手に処分すれば父の機嫌が悪くなるからです。


・不用品の処分とその費用

TVは家電リサイクル法が出来てからは、ごみ収集運搬許可業者に引き取りにきてもらう必要があります。
(ごみ処理券を郵便局で購入して搬入する、という方法もあるようですが、田舎なので搬入先は遠かった)
業者に電話で予約をして、引き取り時に処理料金を支払います。
メーカーによるようですが、16インチ以下のサイズで6,000円(!)ほどしました。

TV以外の粗大ごみは、これも電話で予約して粗大ゴミ券を貼って、家の外に出しておきます。
引き取りの日程に合わせて実家に居るのは難しいので、「庭まで2トントラックが入れるので、道ではなく庭に出しておいても引き取ってもらえるか?」と問い合わせたら大丈夫との返事。
庭に出しっぱなしにしておけるなら、粗大ごみ出しもなんとかなると分かって、ほっとしました。

粗大ごみ処理券の料金は
 TV台   200円
 オルガン 1,000円
 こたつ   200円
 テーブル  200円
の4つで合計1,600円でした。

これで、ごみを捨てるのはお金がかかることを、父も分かってくれたと思うんですが。。。


・洋間の用途

不用品を処分し、ソファを端に寄せて空いたスペースには、
 いつも使っているこたつ
 そのこたつ布団
 ファンヒータ2つ
 扇風機
をしまうようにしました。
そして、これからも出て来る不用品の一時保管場所にしようと思っています。

一応の不用品を処分したとはいえ、要るもの要らない物(=使っていない物)が混然と収納されており、あまりよろしくないなと思っています。
また地震が起きたら、要らない物に紛れて必要なものが見つからなくなってしまうかもしれません。
なんとか父を説得して、不用品を減らしたい所です。


・父のこと

父は頭が固いので、前と同じようには出来なくなったでもことでも、誰かに頼んでまで同じ様にやろうとします。
弱っている自分の行動を変えることすらできないので、不用品を処分して使いやすいように収納を変えるとか、物の置き場所を変えるということも、考えられないようです。

足腰が弱っているのに、これまで通り畑で野菜を作ろうとしたり、除雪も一人でやるつもりだったようです。
そんな生活が祟って、母の死後、腰椎圧迫骨折で入院し、骨粗しょう症の診断もされました。
退院してからも、入院前と同じように一人で生活できると思っていたようですが、ケアマネさんや私が思っていた通りそれは無理でした。
またすぐ入院してしまい、やっと同じように生活するのは難しいと分かったようです。
嫌がっていた施設の入所について口にするようになりました。

でも介護施設はどこも満員で順番待ちなので、ヘルパーさんの助けを借りて一人暮らしをしています。
今なら、使わない物の処分も受け入れられるのかもしれません。

施設に持って行ける荷物は、スーツケース1つ分だけです。
(これは実家の片付け関連の本に書かれていました)
自分が使わない大量の物を大切にしたいなら、知ってる人や必要な人に売るかあげるかしない限り、捨てるしかないのです。
固い頭なりに、理解してくれないかなと思っています。


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実家の片付け(4)~台所 [農家実家の片付け]

・吊戸棚の上の鍋類

前から気になっていた鍋類は、母もいるうちに「危ないから」と一旦床に下ろし、まとめて一か所に置いておきました。45L袋2つ分程の量でした。
老親二人では通常のゴミ捨てもままならない状態だったので、重い鍋を不燃ごみの日に出すことも出来ず、最終的には四十九日の後に廃棄しました。

娘と言えど、母は台所を他の人にひっかきまわされるのはイヤだったようです。
吊戸棚の上に置いたのも、ちゃんと使う頻度を考えてしまっていたわけですから。
元気なころはちゃんとしまったり出したり、モノの風通しをよくすることはできていたのに、それが出来ていないと責められているように感じたり、自らの衰えを認めるのが辛かったのだろうと思います。


・古い食材

体が弱った母と足の悪い父と2人でようやっと暮らしていた実家の台所は、冷蔵庫の奥底とかシンク下や収納スペースの奥などに何が入っているかわからない状態でした。
母の法事が落ち着き、時間がとれたので、まずは冷蔵庫の確認。
野菜室の下の方には、やはり得体のしれないものが居座っていました。もちろんさっさと廃棄しました。

台所収納の中には、大袋の乾燥ひじき、黒砂糖、くず粉、出汁パック、昆布、小豆、梅酒などの保存がきく食材や大量の紙袋、ビニル袋、いくつもの魔法瓶(ポット)がしまわれていました。
食材のうちインスタントラーメンや缶詰など、父でも食べることが出来そうな食材はテーブルに出して、他は自分で持ち帰りました。

母が亡くなり、近所の親戚に助けられながらもなんとか暮らしている父には、食材の整理などと言う高度な家事はできるはずもなく、これらの作業は帰省する度にちょこちょこと行っていました。


・乾物の威力

持ち帰った乾物は、少しづつ自分で料理していました。普通は捨てるのかもしれないですが、食べられる(かもしれない)食材を捨てるのは気が引けます。
乾物というのはちゃんと持つものなんだなと感じたのは、賞味期限が2009年の乾燥ひじきも美味しく食べられた時。
いくら賞味期限とは言っても10年前なんだから、変な味がするんじゃないかと思いつつ水で戻してみたら、そんなこともない。
どこかのお土産の立派なひじきだったので、とても美味しいひじき煮ができました。
乾物の保存性はスゴイ!

昆布もちょっと古そうでしたが、昆布巻にして甘辛く煮つけて食べられました。
あとから冷凍庫にサケのカマやお頭があるのを見つけて、母は昆布巻を作ろうとして準備したのに、体調を崩してそのままになってしまったんだなあと思いました。
残っていたものに母の行いや思いが、見つかるような気がします。


・吊り戸棚の中

この作業は父が入院で不在の時に妹と行いました。
何でも捨てるのを嫌がる父がいない間に、父の目につかない場所=台所の吊り戸棚の中の不用品を処分しようと着手しました。

2か所ある吊戸棚のうち冷蔵庫の上にある棚には、しまわれていたのは、
  製氷皿
  アイスペール
  沢山のタッパー
  10数個もの重箱
などがしまわれていました。
使うものの近くに収納する、が実践されてるなと思うとともに、重箱にはおはぎを作って詰めていたこと、小ぶりの厚手の重箱で寒天おやつをよく作っていたことも思い出します。

もう一か所の棚には、
  蒸し器
  箱入りのコップセットが2つ
  使っていなかった大きなやかん
  湯たんぽ
  かき氷器
  昔砂糖入れに使っていたピンク色のプラスチックの容器
  アルミのおひつ
  使い込んでべこべこになったアルマイトの両手鍋2つ
などなど、仕様頻度の低いもの、使わなくなったものが入っていました。
(2019.10.5追記 アルマイトのおひつ)
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帰りの遅い父の夜食に茶わん蒸しを作っていた蒸し器、大家族の煮物料理を作っていた両手鍋、料理におやつ作りに何度も手に取った砂糖入れ、毎日1升も炊いていたご飯のおひつ。
そんな思い出があって、母は捨てられなかったのかもしれないと思いました。

収納場所にしていたけれど、腰が曲がり背が届かなくなってしまって、そのままになってしまったと思われる、ビニール袋の束や掃除用スポンジ、ラップ類もありました。
これらの消耗品は、目につくところに置いて、今後使うようにしました。

その他のものは、湯たんぽを除いてすべて廃棄しました。45Lゴミ袋にして4つくらいはあったでしょうか?
料理する人がいなくなった台所には不要なものです。
重箱がなくなっても、おばあちゃんが作ってくれたおはぎが美味しかったことを長男は覚えているでしょう。
もうかき氷が作れなくても、いとこが集まってかき氷を作って食べて楽しい思い出は、無くならないでしょう。

物の片付けは使っていた人を忍ぶ作業なんだなと実感しました。

(追記:2019.10.5 片付け後の吊戸棚)
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