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高野秀行さんの本、またまた読みました [今日のつぶやき(books)]

引き続き図書館で借りて読んでいました。
面白かったのは、UMA(未確認動物)探しシリーズ。やはり、原点なのでしょうか?
きっとご本人も楽しんで取材してだろうなと思われます。

アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン

アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/09/02
  • メディア: 単行本
ベトナムのフイハイ、奄美大島のケンモン、アフガニスタンのペシャクパラングを探すエピソード。
フイハイの話はまるで言い伝えや伝説みたいなんだけど、アメリカ軍が連れて行ったという伝聞まであって、現代なのか昔話なのかわからない。けれど、アジアの山村ならどちらも「よくわからないもの」という意味で同じなのだという考察に納得。
ケンモンは子供の頃は見れたというお婆さんの話は、トトロにでてくるおばあちゃんみたい。
あとものすごく不思議な体験をしているおじさんの話も印象的。
ペシャクパラングはほぼ高野氏の推察どおりの正体と思われたけれど、あまり一般旅行者が行けないアフガニスタンの旅道中が印象に残っている。

怪獣記 (講談社文庫)

怪獣記 (講談社文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/08/12
  • メディア: 文庫
こちらも同じくトルコでのジャナワールというUMA探しなんですが、内容が多いので単独で1冊になっています。
一緒に取材しているトルコ人がおもしろく、紆余曲折の探索途中についに目撃!というあたりはちょっと盛り上がって読んでいました。
結果の考察もちゃんとしてあって、読者の疑問回収もされている。
さらなる正体追究にトルコに行ったりしないのかなぁ。

怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道 (集英社文庫)

怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道 (集英社文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/09/20
  • メディア: 文庫
こっちもUMA探し!と思って読んでいたら、思わぬ肩透かしが。
多分ご本人が一番がっかりしていたのだろうけど、ちょっと、いやかなり残念だった。


アジア新聞屋台村 (集英社文庫)

アジア新聞屋台村 (集英社文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/03/19
  • メディア: 文庫
一応小説となっているけれど7割くらいは実体験、と別の本かどこかで言っていた話。
アジアに造詣の深い高野氏ならではのアジアの国、人についての観察や考察も面白い。
この新聞社の社長の台湾人女性のことばとして以下のような内容がでてくる。
「欧米人は発明が得意、中国人は商売が得意、日本人はもの作りが得意なんだから、発明は欧米人にまかせて、日本人が作って、中国人が商売すればいいのよ」
(※うろ覚えなので違っていたらすみません)
簡単なセリフなんだけど、ちょっとその通りかもと思った。中国人に日本の商売を乗っ取られたくはないけど、もちろん。
「日本人は職人だから失敗を恐れる、だから失敗を伴うような独創的な製品作りはできない」みたいな意見をどこかで読んだ記憶があるんだけど、この本だったかなぁ。。。
ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)」と同じ時期なのかな?


辺境の旅はゾウにかぎる

辺境の旅はゾウにかぎる

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2008/06/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
高野氏とさまざまな人たちとの対談集。大槻ケンヂさんとの対談の「マンセー(慢性?万歳?)ムー脳」がウケた。
いや、私も確かに中学高校と「ムー」読んでました。友だちに借りてだけど。

世界のシワに夢を見ろ! (小学館文庫)

世界のシワに夢を見ろ! (小学館文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/01/08
  • メディア: 文庫
いままでの探検や高野氏の体験のウラ話など。マンガつきで連載されていたせいか、なんか文章のテンションが高い。他の飄々とした中のユーモアという文章とちょっと違和感が。
エピソードのいろいろは確かに面白い。

世にも奇妙なマラソン大会

世にも奇妙なマラソン大会

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2011/02/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
西サハラで行われた砂漠のマラソン大会の参加体験やブルガリアでの出来事や名前変更のエピソードなど。
アフリカのボランティアマラソンの様子が興味深い。


とりあえず図書館で借りたのはここまで。
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高野秀行さんの本、さらに読みました [今日のつぶやき(books)]

台風12号、かなり被害を残して去っていきました。
被害に遭われた方、大変だったことと思います。まだ孤立している集落もあるとか。
一刻も早く、救援の手が差し伸べられることを願っています。

今年は本当にあちこちで自然災害が多い気がします。
東日本大震災ももうすぐ6ヶ月ですが、復興はまだまだという感じ。
いまだにできることは募金くらいなので、続けていこうと思っています。

さて、夏休みイベントの記録で忘れていたブックレビューを。
多分7月頃に図書館で借りまくっていた高野本。
まずは基本と初期の作品を。どれもぐいぐい読めました。
幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)

幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/01/17
  • メディア: 文庫

学生時代の著作なのに、怪獣を探しに行くという一見ばかげた探検にも関わらず、怪獣の正体?やムベンベが住むという湖が隕石落下でできたのではないかという推測といい、ものすごくまじめかつ鋭く考察されていて、興味深い。
物書きを目指していたわではないらしいですが、すでに才能があったのですねぇ。

巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫)

巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/03/20
  • メディア: 文庫

本当は「アマゾンの船旅 (地球の歩き方・紀行ガイド)」のほうを借りたので、写真も豊富でアマゾン川流域の旅情?を楽しめました。
面白いけど、この本を見てアマゾンの旅に出ようというのは一般旅行者ではないだろうな。

次は、高野氏しか書けないエンタメ・ノンフィクションの力作。
西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫)

西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/11/13
  • メディア: 文庫

語り口は相変わらず面白く、笑いを誘う内容にもなっているけれど、かなりの力作と思う。
密林で作者が立ち寄る小さな集落は、おそらく何千年前かの日本人の暮らしなのではないだろうか。
ゲリラ兵士との交流もいくつもの言語を操る高野氏でなければ、なしえないのでは。

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/03/20
  • メディア: 文庫

アヘン栽培をしている村に7ヶ月も滞在し、種まきからその収穫までを見届けた記録。
違法なアヘン栽培ではなくてこの村が立ち行くためにはどうすればいいのか、を作者なりにまじめに考えたのだろうなと思う。
最後、一切の荷物を空港に置いて日本へ戻ってきた潔さにもびっくりだった。
一番大事な日記のノートとパスポートと飛行機のチケット、現金。大事なものをここまでそぎ落とせる人でなければ、ジャングルやアヘン栽培の村で暮らすことはできないのかも。

ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)

ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/03/17
  • メディア: 文庫

あまり知らなかったミャンマーという国の様子。あいかわらず、肩のちからが抜けていて面白い。
知られざる少数民族の力関係とか実際の暮らしとか、ミャンマーを江戸時代になぞらえるとか、分かりやすい。
この分かりやすさは池上彰氏をしのぐのではないだろうか。

さらに借りているけど、あとはまた明日に。
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高野秀行さんの本、読みました [今日のつぶやき(books)]

たしか雑誌『旅』の書評に載っていたので、借りてみたのはこれ。
放っておいても明日は来る― 就職しないで生きる9つの方法

放っておいても明日は来る― 就職しないで生きる9つの方法

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2009/11/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

「企業に就職する」以外のさまざまな生き方をしている人が登場する。
その成り行きというか生き様が本当に肩の力が抜けていて、面白い。
好きなことをやる、やりたいことをやるってことは結局は強いんだなぁ。
うちの子供たちも、こんな風にたくましく生きて欲しいもんです。

Amazonの高野本のレビューが面白そうだったので、図書館にあった本を借りてみました。
異国トーキョー漂流記 (集英社文庫)

異国トーキョー漂流記 (集英社文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/02/18
  • メディア: 文庫

高野さんそのものもかなり面白い人なんだと思うけど、出会う人もこうもいろいろというのは、類は友を呼ぶなんだろうか。
特に印象に残っているのは、「101人目のウエキ系ペルー人」。
飛行機で隣り合わせたペルー人のアバウトな滞在先、心配して連絡してあげたり、行く先もないので泊めてあげたり。
こうゆう壁のないところが、アフリカに旅立って怪獣を探したりできる人だからなんだろうな。
普通にサラリーマン生活してる人だと、躊躇がありそう。いろんなところを旅しているからこそ、この人は悪い人ではないってわかるからかもしれない。
文章もとてもおもしろくて、一日で読んでしまった。

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/10/17
  • メディア: 文庫

こちらは高野氏が暮らした三畳の下宿屋(ではないかもだけど、そう呼びたい風情がある)での出来事。
早稲田大学探検部の面々のエピソードも面白いけれど、なんと言っても大家さんがすごい。
高野氏は自分とほぼ同年代なので、大学生~社会人8年目くらいまでの時代と考えると、このおおらかな(でもしっかりしてるんだけど)大家さんの存在は、高野氏の執筆活動に多大に貢献しているのではと思う。
最後に、この下宿を卒業していく下りもいいかんじ。

読んでる途中、突然笑い出していたので、家人に不審な目で見られてしまった。
面白いので、他の本も借りようと思っています。
ブログの文章も面白く、すいすい読んでしまいます。
ムベンベ
なんでも昨日からアフリカはソマリランドへ旅立ったようです。
無事に帰ってきて、また面白い本を書いて欲しいです。
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自転車旅行記読みました(2) [今日のつぶやき(books)]

毎日暑いけど、家ではエアコンなしで過ごしています。
最高気温がまだ32度くらいなのと、夜にはちゃんと気温が下がるからなんとかなってる感じ。
このペースであまり暑くならずにいてくれるといいんだけど。


読んだのはちょっと前だけど、図書館の旅行記コーナーにあったので借りてみた本。
Amazonとかで検索すると石田ゆうすけさんの本の関連図書によく出てきていた。
やった。―4年3カ月も有給休暇をもらって世界一周5万5000キロを自転車で走ってきちゃった男

やった。―4年3カ月も有給休暇をもらって世界一周5万5000キロを自転車で走ってきちゃった男

  • 作者: 坂本 達
  • 出版社/メーカー: 三起商行
  • 発売日: 2001/01
  • メディア: 単行本

石田ゆうすけさんとほぼ同時期を自転車で世界一周している。
出会いの数々、助けられたこと、ケガをしたことなどなどsomething greatを感じながらの旅。
4年も有給休暇をもらえるってすごいなぁと思ったけれど、戻ってきてからのプレッシャーも大きかったのだろう。
本ではさりげく書かれているけど、会社勤めの身としてはこのつらさはわかる気がする。
そして、そのプレッシャーにも負けることなく、次のチャレンジも企画して成し遂げている。
その記録も読んでみました。



アフリカへの何度もの渡航。なかなかうまく進まない井戸掘り。挫折しそうになりながらも、最後には成し遂げられたチャレンジ。
まっすぐな思いと井戸掘りを成し遂げたいという情熱がまぶしいようでした。
きっと、本には書かれていない、いろいろな困難があったのだろうなぁ。

やった。―4年3カ月も有給休暇をもらって世界一周5万5000キロを自転車で走ってきちゃった男」と「行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅」を読んで、これは同じ人?と思われる人が出てくる。
優しくて頼りになるサイクリストの先輩で、不幸にもヒマラヤで亡くなった方。
ネットで検索してみたら、やはりこの2冊を読んだ人の感想で「同じ人だ」というレビューを見つけた。
世界一周した二人とも最後には「生かされている」という感想を持ったそうですが、それにはこの人物の存在もあったのだろうなぁ。
そういえばこの2人は世界一周している間はウワサは知っていたようだけど、会ったのは日本に帰ってからだというインタビュー記事も見つけた。

坂本達さんは、世界一周で得たものを子供たちにも講演してますが、「あいさつをきちんとすること」「相手の大切にしているものを尊重すること」が大事だといっています。
日本人があまりなじみのないアフリカやイスラム圏でも、この信条が幸運をもたらしたことを見ると、どんな状況でも通じることなのかもと、中年の今からでも実践しようと思ったワタクシでした。


小説もいいけれど、やっぱノンフィクションは面白い。

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『地球人の地理講座1~6』 読みました [今日のつぶやき(books)]

世界を知るという意味では、旅行記とちょっとかぶる部分もあって、なかなか興味深く読んだ本のシリーズ。

地球人の地理講座〈1〉たべる

地球人の地理講座〈1〉たべる

  • 作者: 山本 茂
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 単行本
地球人の地理講座〈2〉すむ

地球人の地理講座〈2〉すむ

  • 作者: 和田 一誠
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 単行本
地球人の地理講座〈3〉むすぶ

地球人の地理講座〈3〉むすぶ

  • 作者: 田代 博
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 単行本
地球人の地理講座〈4〉つくる

地球人の地理講座〈4〉つくる

  • 作者: 竹内 裕一
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本
地球人の地理講座〈5〉いきる

地球人の地理講座〈5〉いきる

  • 作者: 小林 汎
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本
地球人の地理講座〈6〉うちとそと

地球人の地理講座〈6〉うちとそと

  • 作者: 内藤 正典
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 単行本


高校のときはあまり地理をよく勉強していなかったけど、改めて読んでみると地理ってはその土地の気候や国の成り立ちや歴史と深く関わっていて、面白い。

読んだのはちょっと前なので、実はあまり内容をよく覚えていないのだけど、「1.食べる」は世界のいろいろな地域でどのような食べ物で人々が生活しているのか、という内容でした。
その中で「へぇー」と思ったのが「主食」という概念(言葉?)。

米を主に食べる地域では、「主食」にご飯、「副菜」に野菜や魚や肉などの料理という献立にするけれど、他の地域では「主食」という概念(食事の捉え方)はなくて、小麦も野菜も肉もすべて「食事」の一つと捉えている。
そして、それは米には少ないがたんぱく質が含まれているため、ご飯をもりもり食べれば生きるのに必要なたんぱく質が得られるから「主食」と「副菜」いう捉え方になる。
たんぱく質の含有が少ない小麦やトウモロコシなどはそればかり食べていても、どうしても不足する栄養素があるので「主食」にはならない、ということらしいです。

食物の栄養分も食文化に影響があるのかーと、(当たり前のことかもしれないけど)面白いなと思ったのでした。
ご飯をもりもり食べられそうな東南アジアの料理がことさら美味しそうに見えるのは、そんな理由もあるのかも。

2~5はふむふむと読んだ(はずだ)けれど、あまり内容が頭に残っていません(^_^;)
「6.うちとそと」は国家の捉え方についての説明が、そうなのかーと目からウロコでした。

そもそも人は「国家」より、自分が属している「地域」により強い関心を持つものであり、「国家」という意識を喚起するために「民族」や「言語」などの人々の間の共通認識を強調している。
ドイツと日本は「血統」を重視していて、アメリカやオランダなどは出生地や住んでいることを重視している。
オランダやアメリカは古くから海外との交易や植民地支配があったことから、もともと住んでいた人々と移民がいて国が成り立っていたため、住んでいること=その国の国民であるという考え方になる。

日本やドイツがなぜ血統主義なのかは、詳しく書かれているのでそれを読んだほうがいいと思うのでここには書きません。
この血統主義はちょっと間違えると、自国民以外の排斥思想へとつながるので危険だなぁと感じました。
そして自分の持ってる「日本人」の捉え方も偏っているんだと気づかされました。
何を「うち」と捉え、何を「そと」ととらえるのか、その偏りのない立ち位置というのは難しいです。
考え方は一つではない、ということを肝に銘じておかなくてはと思っています。


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